MAクリニック
今までとこれから
「患者さんの言葉に、耳を傾けなさい。彼らは、あなたに診断を教えています。」医師であれば、誰でも知っている名医、ウィリアム・オスラーの名言です。医師は、患者さんと相対して診ることで、学んでいきます。真意は、この言葉に語り尽くされている。いま、自戒の念を込めて、そう思っています。
月日が経つのは早いものです。医師になって早や35年、診療所を作ってちょうど20年。人生のまた医師としての折り返し点をとうに過ぎ、これまでを振り返り、これからやろうとしていること、考えてみました。
街の灯り
早朝・夜間・日祝診療の利便性。開設当時と変わらぬ、当院の理念です。果たして、それだけで本当に良いのだろうか、と。医療における接遇・サービスとは、何だろう?笑顔や礼節、もちろん大切です。が、その本質は、医師の持つ「知識と技術」ではないだろうか、と。問診表の自由欄に「早く治してほしい」と、書いてあることがあります。その通り。患者さんが求めているものは、結果です。あたり前のことですが…。「病院で、クスリをもらって来た、もらって来なさい。」よく聞きます。が、これ、実は正しい言葉ではありません。「よく効くクスリをもらって来た、来なさい。」これが、正しい言葉です。
診断がつけば、治療(クスリ)は、自ずと決まります。ただ、この診断をつけること。日々、勉強しているつもりなのに、難しい。齢を重ねるにつれ、医療とは、底なし沼のように奥が深い、あらためて気づかされます。とりあえず、大きくツボを外さない、致命的な失敗をしない。それだけでも、実はたいへんなこと。以前は感じなかった畏れを今、感じています。
当院のように、地域の第一線で診療していると、はじめての患者さん、いろんなところを回って来た患者さん、来られます。「後医は名医」という言葉があります。私の診断・治療に、間違いは無かったのだろうか?クスリが効かずに、どこか違うところで、治療を受けておられるのでは?ただ、ヒトに与えられた時間は、限られています。どこかで「吹っ切って」やらなければ、ココロとカラダが持ちません。
「1万時間の法則」という言葉、あります。もちろん、比喩的な表現ですが、目的を持ち、それに向かって努力と精進を続ければモノになる、という意味です。大腸内視鏡検査と漢方診療、私はこれに1万時間以上の時間を費やしました。今、集大成としてのプライマリケア(全人医療)、壮大過ぎますが取り組んでいます。ただ、どれ一つ取っても、終わりは見えません。未だ道半ば、志半ばです。
患者さんは、診断・クスリの対価として、貴重なおカネと時間、払っています。これでメシを食っているプロとして、恥ずかしくない診療を心がける。感謝の心を持ち、責任と緊張感を持って、日々知識と経験を磨き、心・技・体を、常にベストに近づける努力をし続ける。
話しやすい・相談しやすい雰囲気を作り、人間観察を怠らず、「病」だけを診ることなく、病を得た「人」を診る。究極のサービス業である医業に対して、畏れを抱きつつも、果敢にチャレンジする。等身大の自分を素直に見つめ、限界を謙虚に受け止め、更なる高みを目指して参ります。
日赤通り谷﨑MAクリニック院長 谷﨑 俊哉
略歴
- 八代市坂本町(旧八代郡坂本村)出身
- 昭和53年(1978年)熊大付属中卒
- 昭和56年(1981年)マリスト高校卒
- 昭和62年(1987年)自治医科大学卒 医師免許取得
熊本赤十字病院にて2年間臨床研修を行ったのち天草、人吉・球磨地方の地域医療(中核病院、診療所)に従事の傍ら、自治医大分院 大宮医療センター、日赤健康管理センターで研鑚。
大腸内視鏡は高野病院・聖マリアンナ医大 横浜市西部病院・所沢肛門病院など、漢方は泰泉堂牟田医院院長、牟田光一郎先生に師事。
資格
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日本東洋医学会認定専門医(漢方専門医)
「漢方薬」を処方するだけが、専門医ではありません。西洋医学的な検査と一緒に、東洋医学的な考えに根ざした診察を行うことで、皆さん一人一人異なるカラダや病態が理解でき、オーダーメイドの治療ができる場合も多いのです。
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日本内科学会認定医
内科学は「医学」の王道、すべての医学は、内科に始まり内科に終わります。いろんなハンデを乗り越え、念願の内科学の資格を取得することが出来ました。医師であれば、医学のことは「何でも知っている」、患者さんは期待しています。期待を裏切らないよう、資格に恥じないよう、日々の研鑽を続けて参ります。
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日本温泉気候物理学会認定医・温泉療法医
現代はストレス社会。「癒し」ブームで今、温泉が大いに注目されています。ところが、医学的に誤った入浴法でかえって疲れがたまったり、思わぬ事故に遭う場合も少なくありません。「温泉を科学する」、専門医の立場でアドバイス、適切な情報や書籍をご紹介します。
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日本プライマリ・ケア学会認定医
プライマリ・ケアとは、「健康や福祉に関わるあらゆる問題を、総合的に解決して行おうとする活動」のことです。「子どもさんからお年寄りまで幅広く診察する」「患者様を全人的に診る」「地域全体の健康のお手伝いをする」というクリニックの診療理念・診療方針をこれからも着実に実行していきたいと思います。
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介護支援専門員
その他の主な加盟学会
日本内科学会・日本小児科学会・日本大腸肛門病学会・日本超音波医学会・日本消化器集団検診学会